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文庫本 「トム・ゴードンに恋した少女」 [BOOK]

先日、ある用事で愛媛・松山に行っておりました。
その時、待ち時間があったので、時間つぶしの為に
JR松山駅の中にある、とっても小さな本屋で、この本を買うことに。


 
トム・ゴードンに恋した少女

トム・ゴードンに恋した少女

  • 作者: スティーヴン・キング
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2007/05
  • メディア: 文庫


実は、恥ずかしながら・・・
スティーヴン・キングの作品を、本として読むのは初めてです。
映画化されてる作品のうちの2~3を、「映画」として知ってるだけ。
嫌いなワケじゃないんですが、今まで縁がありませんでした。
もし、この本を買った本屋が、普通の規模の書店だったなら
おそらく、買わなかったでしょーねぇ。


しかし・・・手に取ったのは、畳2帖を細長くつなげたよーな
とってもとっても小さな本屋さん。
ごく限られた種類の雑誌・新聞類や、少数の新刊の文庫・漫画などが
これまた、すんごーく限られたスペースに並べてあるだけ。
かなり、苦しいチョイスを迫られます。
さらに、その狭小スペースに張り付いて本を物色してる人は
何故だか、結構いっぱいいるんですよ・・・。
はっきり言って、邪魔だワ。(笑)


むうぅ~・・・限られた商品と、限られた選択スペース。
吟味する余地は、ほぼゼロ。
き、きびしー!(T T)
オバちゃんの財布の中身くらい、きびしーです!(笑)


それにしても・・・このよーな窮屈な状況の本屋にもかかわらず
「人妻××」とか「制服××」とかいうエロ小説コーナーは
しっかり、ちゃーんとあったりするのが不思議。(笑)
よほどのニーズがあるんでしょーか?(^^;
(かなり、下段スペースに追いやられてましたけどね)
で、それら(エロ本)の、ずーっとずっと上の棚の中から
とっさに目に付いたのが、この1冊です。
直感で、これ(ぐらい)だ!と思い、一気に引っ張りだしました。
まぁ、とりあえず・・・
スティーヴン・キングなら、ホラーサスペンスだろう、と。


さて、感想。
なかなか面白かったですよ。
想像してた内容とは、えらく違いましたが。(笑)
ストーリーは、すんごーく単純です。
家族とハイキングにきた少女が、ひとりだけ森の中ではぐれ
無事に生還する為、ただただ必死に歩き続ける・・・というもの。
その壮絶な9日間の日々を、細かく描写してあります。


そんだけ・・・。 でも、面白いんです。
飢えや病気、気の狂いそうなほどの孤独と恐怖。
日常では考えられないような窮地に陥りながらも
少女は、憧れの人、「レッドソックスのトム・ゴードン選手」を
唯一、心の支えにして、前へ前へと進み続けます。
そこが、とても小気味いい。
あっぱっれ!!
本当に逞しくって、惚れそーです。(笑)
いつにまにか、応援しまくってました。


ただ・・・
この少女が、「9歳」という設定には、ちょっと違和感があります。
本文にも、「年齢のわりに、背が高く大人びてみえる」とありますが
そういう外見的なコトではなく、あまりに冷静で知恵がありすぎ。
勇気と行動力も、持ち合わせていますしね。
大人でも、なかなかここまでは・・・。
(オバちゃんなら、遭難初日で間違いなく発狂です)
せめて13~15くらいでも、よかったのでは?
(それでも、驚嘆しますけど)


とにかく、勇気というか元気をもらえる本でした。
ラストも、暗くない。
すっきり、終われます。(こーいうのが好みです)


オバちゃん的には、本文中にでてくる言葉が
深く、心に残りましたね。


「世界には歯があり、油断していると噛みつかれる」


まさに、その通りの内容です。

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コメント 6

よろずや「M」

こんばんわ。
いい言葉ですね。
噛み付かれたら大変だから、そのまえに
噛みつけるよう、或いは噛みつき返せるよう
歯磨きしっかりしてはおきます。
(^_^)でも、おもしろそうな本ですね。
by よろずや「M」 (2007-06-30 22:41) 

ももじ

★Krauseさん★
nice、どうもありがとうございますっ!(^^)

★よろずや「M」さん★
なかなか、いい言葉でしょう?(^^;
「あー、世の中ってそーだ」と思います。

>歯磨きしっかりしてはおきます。

ほんとに。
リンゴかじって、血だしてる場合じゃないです。(←CMありましたよね?^^;)
by ももじ (2007-07-02 09:45) 

かめぞう

最近、出版された本なんですね。
スティーヴン キングの本てホラーはもちろん、不思議なのもありますよね。
畳二帖の本屋に置かれてるなんて、まさに選ばれしキング!
「世界には歯があり・・・  」
わかるような気がします!  説得力のあるお言葉^^;
つねにファイティングポーズですね!
by かめぞう (2007-07-06 10:23) 

ももじ

★かめぞうさん★
お返事、遅くなってごめんなさい~!!<(_ _; )>

そうです、最近の本みたいです。
今まで縁のなかったキング本ですが、これをきかっけに読んでみよーかと。(^^;

>「世界には歯があり・・・  」

ほんと、気がヌケまくってる私には、耳が痛いです。(笑)
ちょっと締めなきゃ~と、思いました。
by ももじ (2007-07-09 11:32) 

ねこきち

相当長く、スティーブン・キングは読んでいませんが、いろんな話を書ける人ですよね。誰かを英雄視してがんばったり、道を外れたりするパターンは割と多いかも?
この人の場合、もう、お化けものは突き抜けてしまったのかもしれません。
ねこきち@漫画ばっかり見てるな(^^;;;;)
by ねこきち (2007-07-12 17:17) 

ももじ

★ねこきちさん★
ホラーは、一級なんでしょうね、きっと。
私は、ほんとに、映画をちょびっとしか知らないので・・・。
正直、語れません。(笑)
実はこの本、私自身のキングの勝手なイメージ(思い込み)で
どろ~ん、どよ~ん、みたいなのかと思ってましたが
全く違います。
そーいう意味では、ちょっと拍子抜け?(笑)
by ももじ (2007-07-16 14:58) 

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